恋をすると食欲がなくなるのはどうして？これってただの「恋の病」？

「恋をすると女性はきれいになる」とよく言われていますよね。恋をしたら、相手にも自分のことを好きになってほしいと思うのは当然のこと。

そのためにファッションやメイクに力を入れたり、言葉遣いや仕草に気を遣ったりと「意識的に」自分を変えようとすることも多いかと思います。

しかし、恋をすることで自分の意志とは関係なく脳が「きれいになろうと促す」こともあるんだそう。

それが「恋をすると食欲がなくなる」という作用。一体どういうことなのか、詳しく解説していきます。

恋で食欲がなくなるメカニズム

あなたにはそんな経験がありますか？

こういう場合、「あー恋の病ってやつね」と一言で片付いてしまうことも多いですが、実際にどういうメカニズムでこの現象が起こるかは知らない方がほとんどかと思います。

冒頭でも少し触れましたが、この現象は脳内で分泌される

という物質が大きく関わっていて、この物質により「食欲がなくなる＝痩せてきれいになる」という法則が出来上がるんです。

この脳内物質について、詳しく説明していきますね。

１．ドーパミン・アドレナリン

ドーパミンやアドレナリンはなんとなく聞き覚えのある方も多いかと思いますが、いわゆる「興奮物質」です。この物質は、

に多く分泌されます。

「え？恋ってストレスなの？確かに辛いことも多いもんな・・・」と、どうしてもマイナスのイメージをもってしまいがちですが、ここでちょっと意外な情報。

ストレスを感じるのは必ずしもイヤなことや辛いことがあった時だけではなく、嬉しい・楽しいもストレスの原因になるんです。

そもそもストレスは外部からの刺激による緊張状態なので、嬉しい・楽しいも同じく外部からの刺激と考えれば納得です。

話を戻しますが、この興奮物質・アドレナリンとドーパミンにどういう作用があるかというと、

ことで、「あの人のことを考えると胸がドキドキして、食事が喉を通らない」となるわけです。ちゃんとした根拠があったんですね。

２．フェニルエチルアミン（PEA）

こちらは初めましての方も多いのではないでしょうか？このフェニルエチルアミン（PEA）には、それもそのまま「食欲抑制」の作用があるんです。

この物質は、肥満改善薬や血圧を上げる薬にも含まれることが多いくらい食欲抑制効果があります。

そんな食欲抑制物質が分泌されることで、自然と痩せやすい体質になったり、ダイエットが成功しやすくなったりするんです。

ちなみにこのフェニルエチルアミン（PEA）は、恋愛初期のドキドキで分泌されるため、「恋をすると食欲がなくなる」の直接的な要因とも言えるかもしれませんね。

食欲がなくなるのは片想い限定？

これもよく聞く話ですよね。「幸せ太り」と表現されることも多いですが、これも先ほど紹介した脳内物質が関係しています。

まず、フェニルエチルアミン（PEA）は「恋愛初期のドキドキ」で分泌されるため、恋が実ってしまうと分泌がストップ。つまり、食欲の抑制もストップしてしまいます。

フェニルエチルアミン（PEA）の分泌がストップすると、今度は「βエンドルフィン」という物質が多く分泌されるようになります。

この物質は「安心感をもたらしてくれる」物質なので、ストレスが減り、それによりドーパミンやアドレナリンのような興奮物質の分泌も抑えられるというわけです。

緊張感から安心感に変わることによって、食欲が戻るというわけですね。

お付き合いを始めても、彼との関係や浮気の心配などでストレスを感じれば、恋の始まりとは違った意味での緊張感が生まれて、食欲がなくなるということもありそうですが・・・。

恋で食欲がなくなるときれいに痩せられる

恋をした時に分泌される物質はこれだけではありません。女性ホルモンといわれる「エストロゲン」も多く分泌されるようになります。

これは、髪や肌の調子を整え、女性らしい身体をつくるホルモンなので、「恋をするときれいになる」のはこのエストロゲンの影響も大きいんです。

また、どうしても続かないダイエットも、「彼に好きになってもらいたい」という願望からモチベーションも上がり、ダイエットに成功しやすくなったりします。

マイナスのストレスで痩せるのとは違い、「きれいに痩せる」作用も得られるため、恋で食欲がなくなるときれいに痩せることができるというわけです。

恋をすると食欲がなくなるのは、彼に好きになってもらおうとするあなたの脳が、きれいになる準備を進めてくれているということ。

恋をするって・・・なんかいいですね。どんどん恋をして、きれいになりましょう♪

・・・あ、でも恋が実ったあとのリバウンドには気をつけてくださいね（汗）。

この記事もどうぞ