ついついコンドーム無しでセックスしちゃったけど、ピル飲んでるから大丈夫!そんな矢先に、ネットにこんな書き込みが…

『え?ピルって避妊率100%じゃないの??ウソでしょ!?』…もしかしたらあなたもちょっとドキッとしましたか?
今回は「ピルを飲んでいるのに妊娠することが本当にあるのか?」がテーマです。実際にお医者さんから聞いた話を元にまとめてみました。
全世界で1億人と言われるピルの愛用者。楽しくて健康的なセックスライフを送るために正しい知識を身につけてくださいね!
※こちらに書かれている内容はあくまで当サイトが独自に婦人科医から調査した上での情報で、すべての人に適したピルの避妊効果や安全性を保証するものではございません。
ピルを服用する際には必ず専門医や薬剤師の指示に従い、安全に正しく服用してください。
なぜ?ピルを服用して避妊ができる仕組み

この情報がウソなのか?ホントなのか?とっても気になっているとは思いますが…そのお話をする前に、そもそもなぜピルで避妊ができるのか、その仕組みを調べてみました。
とっても基本的なことなので、まずはここからおさらいしてみてましょう。
ピルを服用することによって、
- 排卵を抑える!
- 精子の子宮の中に入れない!
- 受精卵の着床させない!
といった作用が働き、避妊の効果を得られるようです。
とっても簡単に言うと、「今あなたは妊娠してますよー」とピルがあなたの脳に信号を送って、妊娠中の体と同じ状態にしているみたいです。
この状態を作り出すことで「セックス前からすでに避妊の準備ができる」というのが一般的な避妊方法との決定的な違いであり、これが「ついうっかり」などを防いで高い避妊率に繋がるというわけなんです。
小さな薬を毎日たった1錠飲むだけでこんな効果が得られるなんて、ピルってすごいお薬ですね!
他の避妊方法との比較
なるほどー。それでピルの避妊率はほぼ100%ということなんですね。でも…ほぼ100%というところがとっても気になりますよね?その気持ち、とってもよくわかります。
では、参考までに一般的な避妊方法と比べた避妊の失敗率を見てみましょう。
コンドームって意外と避妊できないんですね・・・え?チョット待って?ピルを服用で0.3~9%ってなんですか??
確かにコンドームよりは妊娠する確率が低いみたいだけど、9%ってことはヘタすると10回に1回ぐらいは妊娠しちゃう可能性あるってこと??えーー大変!!
と顔が青ざめている方もいらっしゃるかも?でも実はこれにはちゃんとした理由があるので、安心してここから先を読んでみてください。
産婦人科医に聞くピルの避妊失敗率を下げる方法とは?
こういう話はウソかホントかわからないネットのウワサよりも、実際のお医者さんに聞くのが一番!ということで産婦人科の先生にことの真相を聞いてきたところ、こんなお答えをいただきました。
ピルには『理想的な服用』と『一般的な服用』があるそうです。
理想的な服用とは決まった時間になんの問題もなく『正しく服用』している状態のことを指しており、その場合は0.3%の避妊率が期待できるようです。
しかし、結構やってしまいがちな『一般的な服用』の場合は、ともすると避妊失敗率を格段に上げてしまう可能性があるとのことです。
ではその失敗する可能性が格段に上がってしまうケースとはどんなときなのか??お医者さんの話によるとこんなケースがあるそうです。
- 飲み忘れがあった
- 決められた順番通りに飲まなかった
- 嘔吐や下痢が続いていた
- ピルの効果を下げる何かを一緒に飲んでいた
さて、あなたにも思い当たるフシはありますか?一つずつ見ていきましょう。
(1)飲み忘れがあった
避妊用の低用量ピルは1シートで21日タイプか28日タイプのものがあり、21日間・28日間どちらにしても毎日一錠を、続けてきっちり服用することが重要です。
飲み忘れ防止のためにも、時間を決めて飲むことがよいとされています。でもついその時間に飲み忘れてしまうこともありますよね?
そんなときは、飲み忘れに気づいたタイミングが本来の服用時間から何時間過ぎてしまったのかを思い出してみてください。その空けてしまった時間によって、避妊効果に大きな影響が出てくるようです。
- 飲み忘れから12時間以内 → 特に効果に影響はない
- 飲み忘れから12時間以上~24時間以内 → 個人の代謝によって効果が落ちてくる可能性がある。
- 24時間を超える → ②の場合よりも妊娠の可能性が高まる
さらにもう一つ妊娠の可能性を高める要因として上げられるのが、シートの1週目(休薬期間後1週間以内)での飲み忘れです。つまり、
- シートの1週目(休薬期間後1週間以内)であり
- 12時間以上を過ぎてしまった
という2つの条件が重なってしまうと妊娠する可能性がすごく上がってしまうということなのです。もちろん一つでも当てはまれば、ちゃんと服用している場合よりも妊娠すること可能性は高まります。
もしちょっとでも心当たりがあるようでしたら、他の避妊法もきちんとしてエッチに臨みましょう。また必ず処方されたお医者さんにも確認してみてください。
(2)決められた順番通りに飲まなかった
ピル1シートの中には、ホルモンが配合されている錠剤が21錠あり、1錠ごとに含まれるホルモン量の違いで「一相性(いちそうせい)ピル」「三相性(さんそうせい)ピル」に分かれます。
飲み間違いが少ない
不正出血のリスクが起こりにくい
このように、一相性ピルは特に順番を気にせずに飲み間違いなく続けることができますが、三相性ピルはホルモン量が段階に分かれているので、決められた順番通りに飲む必要があります。
ホルモンの量ごとに錠剤が色分けされていますので間違えにくくはなっていますが、もし色違いの錠剤を間違えた順番で飲んでしまうと、不正出血が起きやすくなったり避妊の効果が下がるケースもあるようです。
ご自身の体の負担も考えて順番通り正しく飲むようにしましょう。万が一順番を間違えた場合は、繰り返しになりますが、必ず一度お医者さんや薬剤師さんに相談してみてくださいね!
(3)嘔吐や下痢が続いていた
ピルは服用してから体に吸収されるまでに、だいたい4時間ほどかかると言われています。ピルを飲んでから4時間以内に嘔吐や下痢があった場合は注意が必要とのことです。
ただし、ここでいう下痢とは本当に食中毒レベルの水のような便が出るときのことで、ちょっとお腹がゆるい軟便のような状態であればそれほど神経質になることは無いようです。
ピルは他の一般的な薬と違って、お酒を飲んでる状態で服用しても問題はありません。
ですが飲み過ぎで吐いてしまったり、水のような下痢を引き起こしてしまうと、せっかくのピルの効果を台無しにしかねません。当然飲み過ぎはご自身の体にも良くないのでくれぐれも気をつけてくださいね!
(4)ピルの効果を下げる何かを一緒に飲んでいた
薬には「飲み合わせ」というものがあり、服用と同時に飲んだり食べたりすることでその効果をさげてしまうことがあります。
例えば便秘薬と牛乳やヨーグルトなどの乳製品を同時に取るのは、意外にも避けたほうが良いと言われています。
先程も言ったとおりピルはお酒を飲んで摂取しても問題ないので、何と一緒に飲んでも大丈夫なんじゃないかと誤解される場合もありますが、当然薬なので飲み合わせが悪いものはあるようです。
お医者さんが言うには、以下のものと同時に摂取すると避妊効果を下げてしまうことがあるということなので、もう一度心当たりが無いか確認してみて下さい。
- 抗生物質:ペニシリン系・テトラサイクリン系・グルセオフルビンなど
- 催眠・鎮痛薬:バルビタール系など
- サプリメント:セイヨウオトギリソウ・チェストベリーなど
ちょっと難しいかもしれませんが、まず今飲んでいる薬やサプリメントなどの成分を確認して、それでもわからないときはすぐにお医者さんや薬剤師さんに確認しましょう。
また逆に、ピルの効果を高めて副作用を強くしてしまう薬も存在します。これから飲もうとしている薬がピルと一緒に飲んで良いものか、必ず確認する習慣をつけてくださいね!
結論、ピル服用中にも妊娠するの??
さて、ここまで読んでみてどうでしたか?
ピルの避妊率が100%ではない限り、この妊娠話もウソとは言い切れません。今回お伝えしたような効果を下げる飲み方をしてしまったのであれば、ホントである可能性も当然上がります。
正しく服用することはもちろん、「もしかしたら…」という時には他の避妊法を併用することで、望まない妊娠を防ぐことはできるはずです。
しかし、ピルのことや自分のカラダのことをより深く知ることで、妊娠せずに済む確率を上げることが出来るとも言えるのでは?
安心してセックスするためには、正しい知識がとっても重要。アナタだけじゃなく、彼にもピルのことを知ってもらえたら、今よりもっとセックスを楽しめるかも。
一緒に不安を取り除いて、安全で楽しいセックスライフを!